13. ポリエステル系熱可塑性エラストマー、(TPEE)その1
今回は「ポリエステル系」の熱可塑性エラストマーについての説明です。
実は熱可塑性エラストマーの中では、生産量が比較的少なく、あまり身近な熱可塑性エラストマーではありません。
しかし、熱可塑性エラストマーの中で最も耐熱性、耐熱老化性にすぐれ、耐油性が高く、広い温度範囲で機械的な物性も良好であり、工業分野での高機能部材として良く使用されている材料です。
このためエンプラ系のエラストマーと分類されます。
材料コストが比較的高いのと、あまり柔らかいグレードが無いのが欠点ですが、ゴム製品のリプレースには無難なため、お勧めしやすい材料です。
ポリエステル系の熱可塑性エラストマーにも大きく分けて、
1) ポリエステルーポリエステル型
2) ポリエステルーポリエーテル型
の2種類に分類されます。
2)のポリエステル-ポリエーテル型は比較的耐熱性が高く、機械的性質が良いが、あまり柔らかい素材が出来きないと言われています。