5.その前に「熱可塑性」とは?
前回までは「熱可塑性」では無い「エラストマー」である、いわゆる「ゴム」の話でした。
ところで、また遠回りになりますが、いったい「熱可塑性」ってなんでしょう?
またもや 辞書で「塑性」を調べてみると、
「物体に作用する外力が除かれても物体に変形が残る特性」(小学館国語大辞典)とあります。
粘土みたいなものを「塑性体」だと思ってください。
つまり、「熱可塑性」とは「熱をかけると、粘土のように柔らかくなる性質」のことです。
現在、 身の回りの「プラスチック」の多くは「熱可塑性」であり、熱によって溶け、変形が発生します。