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2007年09月アーカイブ

プラスチックの分類 その2 熱硬化性樹脂

大雑把にいうと、熱で固まる「熱硬化性樹脂」は架橋反応とよばれる化学反応によって硬化します。
熱をかけるのは反応を促進するためです。
2液性のエポキシ接着剤というものがありますが、熱硬化性樹脂そのものです。

熱により化学反応が促進し固まる。だから、温度が高くなっても軟らかくなりません。

樹脂の種類などにもよるのですが、多くのものは、
1)熱硬化性樹脂は熱で軟化しないので、耐熱性がよい
2)金型構造が比較的単純にできるので金型費が安価
3)一般的な圧縮成形法であれば、プレス機のような単純な構造の成形機で良く設備が安価
などの利点があるのですが、

1)加工時間が熱可塑性樹脂に比較して、非常に長い
2)スクラップなどのリサイクルが困難
3)通常、バリ取りの2次加工が必要となる
などのデメリットにより、特定の分野にのみ使用されています。

最近では、
1)RIM成形法とよばれる全自動成形
2)フィギアなどの極小ロットむけ製品(簡易キットとして販売されている)
などで見直されつつあります。

熱硬化性樹脂の種類は以下のとおり
エポキシ樹脂
ジアリルフタレート樹脂
シリコーン樹脂
フェノール樹脂
不飽和ポリエステル
ポリイミド樹脂
ポリウレタン樹脂
メラミン樹脂
ユリア樹脂

プラスチックの分類 その1 分類方法 熱可塑性・熱硬化性

プラスチックには、数多くの種類がありますが、性質の似ているものをいくつかのグループにして覚えるとその性質や特徴が理解しやすくなります。

大きく分けて、熱で軟化し、冷却すると再度効果する熱可塑性樹脂と、
熱を欠けると硬化が進み軟化しない熱硬化樹脂の2種類に分類されます。

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